レクリエーショナル・ビークル(Recreational Vehicle)の略。キャンプ、旅行などレクリエーションのために開発された車両。米国では「一時的な生活ができる構造を持った車両」という意味あいがあり、モーター ホーム、トレーラーなどキャンピング用の車両がこれに当たる。日本では各種の4輪駆動車、ピックアップトラック、ワンボックスカーなど幅広いレジャー用車両を「RV」と呼称しているが、米国では、日本でいう「キャンピングカー」のイメージで「RV」という用語が使わ れている。本書で使用する「RV」は米国の用法を尊重しながら、日本的な意味あいの「RV」 も若干加味している。ちなみに日本RV協会(JRVA)で定義する「RV」は次の通り。「道路運送車両の保安基準の定義、自動車の種別のうち普通自動車・小型自動車・軽自動車で、用途が特種自動車のうちキャンピング車・トラベルトレーラーに分類されているもの、及びレジャーが目的で改造及び製作された車両」
アールヴィアイエー[RVIA] Recreation Vehicle Industry Association の略。モーターホーム、 トレーラーなどを製造する場合に厳守すべき安全基準などを定めて統括管理している米国の民間団体。米国RVメーカーのほとんどがこれに加盟している。加盟すると、電気、給排水の配管、冷暖房、および火災対策などに関わる約500項目にわたる安全基準を満たすことが義務づけられ、その安全基準を満たした車両にはRVIAシールが貼られる。RVIA加盟会社の製品には不定期に抜き打ち検査が行われ、基準に達し ていない商品が露見した場合にはRVIAを追放される場合もある。過去20年間において追放されたRVメーカーの数は17社といわれている。
インバーター[inverter]
12Vの直流電流を100Vの交流電流に変える装置。元来「波数変換装置」の意味がある。付属の電源コードをバッ テリーにつなぐと、100Vの家電製品が車内で使えるようになる。エンジンをアイドリング状態にして使用した方が安心だが、ワット数の大きなインバーターを使う場合には、逆にエンジンを停止した状態で使った方が望ましい。という のは、ワット数が大きい(1.5Kwとか2Kw)インバーターは、接続したバッテリーが甘かっ た場合、直接オルタネーターから電流を引こうとして、オルタネーターを焼いてしまう危険性があるからだ。ワット数が小さければ、エンジ ンを回した状態で使った方がいいことはいうまでもない。
エアバッグ・サスペンション[air-bag suspen sion]
リヤのリーフスプリングとフレーム間に取り付けられたエアバッグ(ベローズ)にエアを注入することによって、硬さを変えたり車高を変えたりできるサスペンション。輸入モー ターホームにはオプション設定や標準装備になっている車種が多い。荷物などが増えて重量が多くなったときに左右の車高バランスを保つ機能がある。リヤエアヘルパースプリングともい う。
エスユーヴィ[SUV]
スポーツ・ユーティリティ・ビークル。主に4駆の設定を持つクロスカントリータイプのクルマで、ラフロード走行を得意とするスポーツ性の高いRVのこと。
エフエフヒーター(FFヒーター)[FFheater]
室内の空気を汚さない清潔で安全なヒーター。FFとはForced Flue type(強制吸排気方式)の略。燃焼時の吸気と排気が車外で行なわれ、 室内の空気をクリーンに保つとともに酸素の消費を抑えるのが特徴。フロントにはベース車が本来備えている純正品の温水式ヒーターが搭載 されているが、これはエンジン冷却のために発生する熱を利用するヒーターなのでエンジンを回していないかぎり使用できない。しかしエンジンを回すとなると、今度は騒音や排気ガスが出るのでキャンプ場での使用が難しくなる。そこでキャンピングカーの場合、純正ヒーターとは別に、独立した熱源を持つFFヒーターを搭載することが多い。FFヒーターには、燃料の違いによりLPG タイプと軽油タイプの二種類がある。LPGタイプは音の静かさと快適さが特徴だが、反面、LPGスタンドはガソリンスタンドほど多くな いため、ガスの調達に手間がかかる。軽油タイプは、ベース車がディーゼル仕様なら燃料タンクとヒーターのタンクを共有することができるため、スペース効率もよく、燃料の一元化が図れる。そのかわり作動音がLPGより若干高く、点火方式よっては電気の消耗に気をつかわなければならないものもあるので注意が必要となる。現在、ボンベの収納スペースが自由に取れるモーターホーム/キャブコン系ではLPG、それ以外のバンコン系では軽油式が採用されるケースが多い。いずれもサーモスタットを装備した温度調整式が普及しているため快適な暖房が行えるようになっている。
エルピージー[LPG]
Liquefied Petroleum Gas(液化石油ガス)の略。冷蔵庫、コンロ、暖房、 ボイラーなど、モーターホーム/キャブコン系 の熱源の中核を担う大事なエネルギー。キャブコンなどの場合、通常5sボンベを1本搭載す るのが標準的だが、2sボンベ2本、10sボンベ1本などコンパートメントの形状や容量に合わせて様々なケースが試みられている。なお輸入車の場合は、あくまでも日本製のボンベで、かつ脱着式あることが条件となる。消費量の目安は、暖房を24時間使い続け、さらに冷蔵庫を作動させ、キッチンのコンロもフルに使って、5sボンベで約2日。冬場は、車外にリザーブスペースがある場合はリザーブを用意するか、こまめに充填しておいた方がいいのはいうまでもない。充填の場所は基本的にL Pガス販売店。旅行先で充填するときは、LP ガスの小売店ではなく卸売り専門店に行った方が買いやすい。
エレベーティングルーフ [elevating roof ]
ポップアップルーフの一形態で、開口部全体が水平に上がるルーフ。開口部の片側をヒンジで固定されたポップアップルーフが斜めに開くのに比べ、エレベーティングルーフは前後とも均等に上昇するため、室内高が均一になるのが特徴。そのため、よりモーターホームに近い居住感覚が得られる。周囲をキャンバス地で囲むものが多いが、車種によっては内側に断熱材を張 ったスチールボードで周囲の壁面を構成するタイプもある。
エントランスドア[entrance door]
キャンピングカー、モーターホームに設けられたキャビンへの出入り口。操縦スペースと生活スペース の性格が極端に異なるキャンピングカーの世界では、運転席のドアとは別に、キャビン部分への出入口が必要となってくる。バンコン系では 客室のスライドドアがエントランスドアになるが、キャブコンでは運転席に近いフロント側に あるもの、リヤ側に寄ったもの、さらに全くリ ヤ後部に設けられたものなど様々なパターンが ある。エントランスドアはキッチンスペースと密接な関係があり、車内と車外のどちらで食事しても料理が出しやすいよう、フロント側にエントランスがあった場合はギャレーもフロント寄りに。リヤエントランスの場合はギャレーも最後部にセッティングされることが多い。フロントエントランス・フロントギャレーの場合はギャ レースペースを大きく取れるかわりにリビング部分が狭くなる。逆に、リヤエントランス・リヤギャレーは、ギャレー部分が狭くなる欠点はあるが、リビング空間が広く取れるため横長シ ートをつけ加えるなど、多人数にも対応することが可能となる。
オートガス[auto gas]
主にタクシー用燃料として供給されるブタンを混入したLPG。通常モーターホーム、キャンピングカーの熱源確保のためオートガススタンドを使うケースはな いが、輸入モーターホームの一部には、日本仕 様の脱着式タンクではなく現地仕様の固定式になったままのものがあり、その場合はオートガススタンドで充填することになる。ただしオー トガススタンドは車高の低いタクシー用に設計されているため、場所によってはモーターホームが近づけなかったり、業務用でないという理由で充填を拒否される場合もあるので注意。なお、オートガスのプロパン混入比率は地域によって格差があるため、冬季に利用する際には、できるだけ寒冷地でプロパンを注入するのが望 ましい。
オーバーハンギングベッド[over hanging bed]
クラスAモーターホームの運転席頭上に設置 された吊り下げ式ベッド。プルダウンベッドともいう。エクストラベッドとして一時期流行したが、最近はベッドのかわりに大型のTVキャ ビネットを取り付けたモデルも多い。
オーバーランそうち(オーバーラン装置)[over run device]
トレーラーとけん引車(トラク ター)を連結する装置で、慣性ブレーキのAフレーム部分の総称。
おんすいボイラー(温水ボイラー) [boiler or waterheater]
車内でシャワーを使ったり 洗顔したりするときの温水を作る設備。燃料は主にLPGで、車外に出て直にボイラーに着火するマニュアルタイプと、車内のスイッチを操作させて電磁的にスパークさせるオートタイプ がある。このほかにラジエーターの温水を循環させてお湯を沸かすタイプや、ラジエーター循 環式(waterheat exchanger)とLPG式を合わせ持った高機能タイプもある。
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